[2147] Study on damage control performance of 5-story WRC building based on three-dimensional frame experiment
Keywords:box-shaped wall structure, calculation of response and limit strength, damage, out-of-plane wall, reinforced concrete, seismic capacity reduction factor, shear wall, 壁式構造, 損傷, 直交壁, 耐力壁, 耐震性能低減係数, 鉄筋コンクリート, 限界耐力計算
WRC建物は,過去の地震被害調査から損傷防止性能の高さが実証されているが,それを基規準等では適切に捉えていない。本論文では,その損傷防止性能を定量的に評価することを目的に,5層WRC建物をモデル化した1/2立体架構の静的加力実験によりWRC建物の構造性能を評価し,その結果に基づいて大地震時の損傷状況を検討した。その結果,実験対象としたWRC建物は大地震に対して変形角1/400以下に収まり,同変形角において架構は最大耐力に至っていないこと,せん断破壊が生じていないこと,残存吸収可能エネルギーが8割程度であることから,WRC建物が大地震に対して高い損傷防止性能を有することを示した。