コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震一般/耐震性能評価

耐震性能評価Ⅱ

2018年7月4日(水) 15:30 〜 17:30 第4会場 (9F EX3-B)

座長:土屋智史(土木), 甲斐芳郎(建築)

[2149] 速度スペクトル平均値を用いた中低層RC造建物の最大応答変位の簡易予測式

伊藤嘉則1, 楠浩一1, 小川諄1 (1.東京大学)

キーワード:Ground Motion Indexes, Maximum Response Displacement, Period Ranges, Velocity Response Spectra, 速度応答スペクトル, 地震動指標, 最大応答変位, 周期帯

中低層RC造建物を対象とする地震応答解析から得られた最大応答変位と地震動指標の関係を検証した。取り上げた地震動指標の因子は,速度応答スペクトルの平均値(速度スペクトル平均値と定義)であり,平均する周期の範囲を建物の降伏点周期に応じて変化させて求めた。平均する周期の範囲は,相関分析をもとに降伏点周期の0.9~1.1倍と定義し,それをもとに最大応答変位の予測式を定量化した。予測式の推定精度は,Housnerおよび境により示された周期範囲を用いて求めた予測値より高く,等価線形化法から求まる予測値と概ね同程度にあることを確認した。