[2154] 串団子と心棒を履歴ダンパーで連結制振した場合の心棒効果
キーワード:Continuous Column, Hysteretic Damper, Multi-Mass-Spring Model, Seismic Control with Linking Oscillators, Seismic Response, Shear-beam, 串団子, 地震応答, 多質点系ばねモデル, 履歴ダンパー, 心棒, 連結制振
前報では,鉄筋コンクリート造骨組を対象に,建物を高さ方向に貫く弾性の柱材が,層崩壊メカニズムを阻止し,特定層への変形集中を緩和する効果,所謂,心棒効果を定量的に評価した.そこでは,せん断棒(串団子)と曲げ棒(心棒)を剛なリンク材で連結していた.本研究では,せん断棒と曲げ棒を履歴ダンパーで連結した場合,その制振効果を定量的に明らかにすることを目的とする.限られた解析ケース,入力地震動に対する時刻歴応答解析の結果,履歴ダンパーを設置するとせん断棒と曲げ棒が多少異なる挙動をするため,ある特定層の層間変形角が多少大きくなり,心棒効果が弱まることが示唆された.