コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 振動・応答/免震・制振

振動・応答/免震・制振

2018年7月6日(金) 09:30 〜 11:45 第4会場 (9F EX3-B)

座長:武田篤史(土木), 吉岡智和(建築)

[2154] 串団子と心棒を履歴ダンパーで連結制振した場合の心棒効果

田川浩之1, 岡田美咲1, 松本優里1, 杉浦徳利1 (1.武庫川女子大学)

キーワード:Continuous Column, Hysteretic Damper, Multi-Mass-Spring Model, Seismic Control with Linking Oscillators, Seismic Response, Shear-beam, 串団子, 地震応答, 多質点系ばねモデル, 履歴ダンパー, 心棒, 連結制振

前報では,鉄筋コンクリート造骨組を対象に,建物を高さ方向に貫く弾性の柱材が,層崩壊メカニズムを阻止し,特定層への変形集中を緩和する効果,所謂,心棒効果を定量的に評価した.そこでは,せん断棒(串団子)と曲げ棒(心棒)を剛なリンク材で連結していた.本研究では,せん断棒と曲げ棒を履歴ダンパーで連結した場合,その制振効果を定量的に明らかにすることを目的とする.限られた解析ケース,入力地震動に対する時刻歴応答解析の結果,履歴ダンパーを設置するとせん断棒と曲げ棒が多少異なる挙動をするため,ある特定層の層間変形角が多少大きくなり,心棒効果が弱まることが示唆された.