[2177] 大きな幅厚比を有する正方形二重鋼管・コンクリート合成はりの曲げせん断強度
キーワード:bending-shear strength, concrete filled double skin tubular member, inner-to-outer width ratio, width-to-thickness ratio, 二重鋼管・コンクリート合成部材, 内鋼管・外鋼管幅比, 幅厚比, 曲げせん断強度
本研究では,大きさが異なる二種類の正方形鋼管を同心に配置して,両鋼管の間のみにコンクリートを充填した二重鋼管・コンクリート合成(以下,SS-CFDST)はりの曲げせん断実験を行った。実験変数は内鋼管・外鋼管幅比(B i / B o ),ならびに 100 以上の幅厚比(B o / t o )の合計 8 体である。得られた結果より,破壊形式は鋼管の局部座屈ならびにコンクリートのせん断破壊であった。さらに,曲げせん断強度は内鋼管・外鋼管幅比(B i / B o )が大きくなると低下する傾向を示した。最後に,曲げせん断力を受ける SS-CFDST はりの終局強度算定法について議論した。