コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 補修・補強(構造)

補修・補強(構造)

2018年7月6日(金) 13:00 〜 15:15 第6会場 (9F CON2)

座長:近藤拓也(土木), 金久保利之(建築)

[2211] 緊張材で能動横拘束された損傷RC柱のせん断破壊実験

中田幸造1, 山川哲雄2 (1.琉球大学 2.琉球大学名誉教授)

キーワード:axial compression capacity, emergency retrofit, lateral confinement, prestress, shear failure, せん断破壊, プレストレス, 応急補強, 横拘束, 軸耐力

 本論文では,能動横拘束した損傷RC柱の軸支持能力とせん断強度の把握を目的として,損傷レベルを実験変数とした圧縮実験,能動側圧と主筋の付着の有無を実験変数としたせん断破壊実験を行った。圧縮実験より,高い能動横拘束によって損傷レベルIVとIIIの柱のコンクリート強度はシリンダー強度近くまで回復すること,並びに剛性への能動横拘束の効果を明らかにした。水平加力実験では,主筋の付着がある柱試験体のトラス機構とアーチ機構の負担せん断力の割合,ならびに大きな能動側圧を導入した主筋の付着がない柱試験体のアーチ機構のせいと斜め圧縮応力度を検証した。