補修・補強(構造)

[2212] 大きな損傷を受けたRC柱の軸方向鉄筋特性と補修後の耐荷特性に関する実験的研究

近藤貴紀¹, 水野英二¹ (1.中部大学)

キーワード：Bi-axial Cyclic Loading, Characteristics of Buckled Rebar, Exchange of Rebar, RC Column, RC柱, 補修効果, Repair Effect, Residual Tensile-Strength, Rise Ratio, ライズ比, 二方向載荷, 余剰耐力, 座屈性状, 軸方向鉄筋取り替え

　一般に，地震力などを受けて大きく損傷した鉄筋コンクリート（RC）柱の軸方向鉄筋の座屈性状および余剰耐力（引張強度）を評価することは，補修時におけるRC柱の軸方向鉄筋の取り替えの判定ならびにRC柱の耐震性能を向上させるためにも重要である。本研究では，1）大きな損傷を受けた，材料・構造特性の異なるRC柱の軸方向鉄筋の座屈性状について「載荷経路」，「横拘束筋間隔」および「軸方向鉄筋の配置」を要因として検討し，2）座屈した軸方向鉄筋に「異なる取り替え補修」を施したRC柱の耐震性能向上（補修効果）を，鉄筋の「ライズ比（座屈高さ／座屈長さ）－余剰耐力関係」に基づいて，実験的に考察・検証した。