コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 既存構造物の調査

既存構造物の調査

2018年7月6日(金) 13:00 〜 15:15 第7会場 (9F EX4-C)

座長:岡﨑慎一郎(土木), 塩屋晋一(建築)

[2220] 道路橋コンクリート床版の土砂化部周辺の変状に関する調査

田中良樹1, 玉越隆史1, 村井啓太1, 藤本圭太郎1 (1.土木研究所)

キーワード:chloride, extra-strain, modulus of elasticity, moisture content, ultrasonic pulse velocity, 付加ひずみ, 含水率, 塩化物, 超音波伝播速度, 静弾性係数

舗装打継目付近でコンクリートの土砂化が見られた道路橋床版からコアを採取して,位置や深さごとの静弾性係数等の物性や塩分含有量の測定を行った。その結果,土砂化部周辺には,深さ方向にも水平方向にも,土砂化と健全の中間的な物性のコンクリート,すなわち土砂化の中間層が存在していたことがわかった。土砂化の中間層の特徴として,静弾性係数の低下や圧縮載荷初期の付加ひずみの発生が見られた。付加ひずみは,コアで目視可能な水平ひび割れが見られる場合に顕著に認められ,目視可能なひび割れがない場合でも発生する事例があった。また,塩分含有量が多い部位ほど,付加ひずみが大きい傾向が見られた。