コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 疲労・衝撃/新材料・新工法(構造)

疲労・衝撃Ⅱ/新材料・新工法(構造)

2018年7月6日(金) 13:00 〜 15:15 第8会場 (9F EX4-A)

座長:大西弘志(土木), 楠浩一(建築)

[2236] 塩害環境に長期暴露されたCFCC緊張材を有するPC桁の耐荷力・耐久性

深田宰史1, 花岡大伸2, 小林和弘3, 幸田英司4 (1.金沢大学 2.金沢工業大学 3.ピーエス三菱 4.東京製綱)

キーワード:CFCC, PC girder, salt damage, Load carrying capacity, durability, CFCC, PC桁, 塩害, 耐荷力, 耐久性

飛来塩分による塩害対策として,昭和63年10月,世界で初めて炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Composite Cable,CFCC)を緊張材として使用したプレテンション方式単純床版橋の新宮橋(1988年竣工)おいて,実橋と同寸法のPC試験体を約30年間長期暴露してきた。本研究では,この試験体に対して破壊試験を行うとともに,破壊試験後に取り出したCFCCに対して力学的,化学的な試験を行い,長期暴露してきた試験体やCFCCの耐荷力および耐久性について調べた。その結果,耐荷力としては設計値を上回っており,問題ないことが確認できた。さらに,CFCCの引張試験の結果からは,残存耐力があることを確認した。