コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 混和材料/セメント

混和材料1/セメント

2023年7月6日(木) 13:30 〜 15:30 第2会場 (502)

座長:東洋輔 (土木),金志訓 (建築)

[1008] 水溶性セルロースエーテルとポリエチレングリコール誘導体を併用した高流動コンクリートの耐凍害性に関する研究

齋東弘直1, 桜井邦昭2, 伊佐治優2, 小西秀和1 (1.信越化学工業 2.大林組)

キーワード:水溶性セルロースエーテル、ポリエチレングリコール誘導体、耐凍害性、高流動コンクリート、water soluble cellulose ether、polyethylene glycol derivatives、frost resistance、self-compacting high performance concrete

高流動コンクリートに疎水基の多い水溶性セルロースエーテルを用いると,コンクリートの流動性を低下することなく材料分離抵抗性を付与できるが,粗大な気泡の巻き込みが多くなり,耐凍害性が低下する場合がある。そこで,セルロースエーテルに消泡効果が期待できるポリエチレングリコール誘導体を併用することによる耐凍害性の改善効果を検討した。その結果,特定のポリエチレングリコール誘導体は,粗大な気泡を選択的に消泡することができ,セルロースエーテルと併用して用いることで,流動性と材料分離抵抗性を保持したまま耐凍害性を改善できることを示した。