[1085] Numerical Simulation of Chloride Deposition on Each Part of Reinforced Concrete Structures Located in Coastal Areas
Keywords:塩害、飛来塩分、薄板モルタル供試体、OpenFOAM、ランダムウォーク法、chloride attack、airborne chloride、thin mortar specimens、openfoam、random walk method
本研究では,沿岸域にある鉄筋コンクリート構造物における各部材の付着塩分を,自作の薄板モルタル供試体を用いて測定するとともに,構造物周辺の風況シミュレーションおよび飛来塩分の粒子拡散シミュレーションを実施した。その結果,付着塩分にばらつきがあるものの解析値は実測値とほぼ同様な傾向を示すことが確認された。また,感水紙試験による西面の付着塩分と風況シミュレーションで得られた風圧との関係にはある程度の相関が認められた。粒子拡散シミュレーション結果の比較では,構造物外側の実測値が解析値より小さく,雨掛りによる洗い流し効果や周辺環境が付着塩分に影響を与える可能性が示唆された。