コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 塩害/複合劣化

塩害2/複合劣化

2023年7月5日(水) 13:00 〜 15:00 第3会場 (503)

座長:上田隆雄 (土木),福山智子 (建築)

[1106] 北陸山間地域における道路橋RC床版の複合劣化の実態調査と対策の検討

河尻留奈1, 深田宰史1, 石川裕夏2, 鳥居和之3 (1.金沢大学 2.福井宇部生コンクリート 3.中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋)

キーワード:RC床版、凍結防止剤、塩害、ASR、凍害、複合劣化、rc slab deck、de-icing salt、chloride damage、asr、frost damage、combined deterioration

北陸山間地域の地方道ではRC床版の土砂化や陥没が多く発生しており,凍結防止剤の散布下での塩害およびアルカリシリカ反応(ASR)の発生が懸念されていた。本研究では,北陸地方(石川県および福井県)の地方道路橋のRC床版の劣化状況の実態把握を目的にして,RC床版から採取したコアにより塩分浸透量とASR潜在膨張性を調べるとともに,塩害,ASRさらに凍害の発生状況との関係を検討した。その結果,RC床版内部にまで塩分が浸透し,RC床版の鋼材腐食とコンクリート中のASRが促進されるとともに,福井県内の一部の橋梁ではさらに凍害が加わった複合劣化の形態を確認できた。