コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(損傷・欠陥)

非破壊検査・診断(損傷・欠陥)1

2023年7月6日(木) 13:30 〜 15:30 第5会場 (412)

座長:大野健太郎 (土木),湯浅昇 (建築)

[1233] 鉄筋コンクリート部材の内部ひび割れが電磁波の鉄筋からの反射波形に及ぼす影響に関する検討

佐野俊介1, 清良平2, 伊藤均3, 溝渕利明1 (1.法政大学 2.計測技術サービス 3.八千代エンジニヤリング)

キーワード:非破壊検査、電磁波レーダ法、内部ひび割れ、gprMax、シミュレーション、nondestructive testing、electromagnetic radar method、internal cracks、simulation

本研究は,コンクリート内部にひび割れが生じると電磁波レーダの鉄筋からの反射波形が変化する現象に着目し,ひび割れ内部の比誘電率を変化させた場合の鉄筋からの反射波形の形状の変化について解析的アプローチの検討を行った。検討の結果,ひび割れ内部の比誘電率がコンクリートより低いと鉄筋からの反射波形の左右の反応が強くなること,ひび割れ内部の比誘電率がコンクリートより高い場合鉄筋からの反射波形の頂点の反応が強くなることを確認した。また,ひび割れの長さと幅が大きくなるほど鉄筋エコーの変化が大きくなることも確かめられた。