コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(損傷・欠陥)

非破壊検査・診断(損傷・欠陥)3

2023年7月7日(金) 13:00 〜 15:00 第5会場 (412)

座長:佐藤大輔 (土木),西脇智哉 (建築)

[1247] コンクリートのひび割れからの漏水挙動と超音波法による貫通ひび割れ評価に関する検討

小佐野依美1, 大野健太郎1, 上野敦1, 鎌田知久1 (1.東京都立大学)

キーワード:penetration crack、コンクリート、ひび割れ幅、ひび割れ深さ、貫通ひび割れ、漏水、超音波法、concrete、crack width、crack depth、water leakage、ultrasonic method

筆者らは,超音波法によりコンクリートのひび割れからの漏水量推定を検討した結果,漏水量の変化と超音波伝搬挙動の変化が対応し,漏水量評価の可能性を見出した。本研究では,水の流下方向にひび割れ幅を変えた供試体を作製し,同様の検討を行った。その結果,ひび割れ幅が流下方向で異なる場合は,漏水速度が流下方向の最小ひび割れ幅に依存することが確認された。さらに漏水有無の判断として,対象ひび割れの貫通の有無が重要となるため,貫通ひび割れの評価を超音波法により検討した。その結果,伝搬時間差法(Tc-T0法)では,ひび割れの貫通有無の推定はできず,ひび割れ深さを過小評価する可能性が示唆された。