[1263] Influence of Surface Penetrants on Bond Strength of Mortar for Setting Wall Tiles
Keywords:含侵材、タイル、付着力、ディファレンシャルムーブメント、酸劣化、Surface Penetrants、Tile、Differential movement、Sulfuric acid deterioration
タイルの貼り付けモルタルの付着力を低下させる主要因とされている,物理的劣化のディファレンシャルムーブメントおよび化学劣化として酸劣化を再現した試験体に対して,シラン系,ケイ酸塩系固化型・反応硬化型の3種類の含侵材による付着力の改善効果について実験的に検討を行った。材齢2週間と比較的若材齢な貼り付けモルタル表面に,シラン系,ケイ酸塩系固化型を塗布した場合,劣化なしの場合でも付着力は低下した。また,物理劣化試験体でも改善効果は得られなかった。一方,硫酸劣化した試験体の場合では向上することが確認された。これは,酸との反応により溶出したカルシウム成分と含侵材が反応し,界面で反応・固化したためではないかと考えられる。