[2041] Experimental Evaluation of Structural Performance for RC Damage-Controlled Flat Walls with Post-Constructed Partial Slits
Keywords:鉄筋コンクリート、非構造部材、壁縦筋の定着除去、損傷量、reinforced concrete、damage、non-structural member、anchorage removal of vertical rebar
本研究では,既存建物におけるRC造方立壁の損傷抑制法について検討する目的として静的載荷実験を行った。試験体はあと施工部分スリットの有無とスリットの深さを変動因子とする計3体の実大試験体である。実験の結果,部分スリットを設けた方立壁は一定の耐力を有しつつ,その残留ひび割れの幅及び長さなどの損傷量は抑制され,せん断変形成分も低減された。とくに,スリットの深さを壁厚の3/4にした試験体は,従来RC方立壁を模擬した標準試験体のせん断耐力の約52%であったものの,せん断ひび割れ発生を防ぐことができ,大幅な損傷抑制効果が得られた。