[2090] Structural performance of pile-caps with horizontal two-way eccentricity between column and pile
Keywords:RC規準、静的載荷実験、梁せい、下端筋、残留ひび割れ幅、終局耐力、rc criteria、static loading experiment、beam height、lower reinforcing bar、residual crack width、ultimate strength
本研究では,柱と杭の水平二方向偏心を有する杭頭接合部に関する構造性能の把握を目的とした静的載荷実験を実施した。その結果,本論に示した試験体では基礎梁断面形状の差異に拘わらず柱コンクリートの圧縮破壊が確認された。また,両試験体ともに杭頭接合部の下端筋の応力はRC規準に示される応力伝達モデルから求まる応力の値と比べて極めて低く,杭頭接合部の残留ひび割れ幅は短期許容圧縮耐力を超えた後にひび割れ幅の制限値に達する傾向が認められた。一方で,既往の研究で提案された杭頭接合部終局圧縮耐力の計算値は両試験体の最大耐力の7割程度であり,改善が必要であることを示した。