コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 既存・劣化構造物の評価/新材料・新工法(構造)

既存・劣化構造物の評価/新材料・新工法(構造)

2023年7月5日(水) 10:00 〜 12:00 第7会場 (414)

座長:上田尚史 (土木),都祭弘幸 (建築)

[2165] 載荷位置や水平ひび割れの範囲がRC梁の耐力に与える影響

吉田有希1, 木作友亮1, 聶菁1, 藤山知加子2 (1.IHI 2.横浜国立大学)

キーワード:two-layer beam、RC梁、水平ひび割れ、静的載荷試験、せん断スパン比、支点外載荷、耐力、重ね梁、RC beam、Horizontal crack、Static loading test、Shear span ratio、Loading out of span、Bearing capacity

RC 床版に生じた水平ひび割れは,発生範囲と載荷位置との相関関係が床版の破壊形態や耐力に影響を 与える。本研究では,床版の支間方向に着目して一方向の RC 梁として扱い,載荷試験により載荷位置と水平 ひび割れの範囲が耐力や破壊形態に与える影響を検討した。水平ひび割れを貫通させた試験体では,載荷位 置によらず載荷初期の曲げ剛性の低下や耐力の低下が見られたが,水平ひび割れを一部に導入した試験体は, 耐力が水平ひび割れ無しの試験体と同程度であった。必ずしも水平ひび割れの存在が耐力を低下させるわけ ではなく,水平ひび割れ範囲,載荷位置,主桁位置の相対関係が複雑に耐力へ影響することが示された。