コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 骨材/耐火性

骨材/耐火性

2024年6月26日(水) 13:00 〜 15:00 第3会場 (第1・2会議室)

座長:佐川孝広(土木),小島正朗(建築)

[1009] 石炭灰造粒物から製造したCCU材料の特性評価とコンクリート用細骨材としての適用性に関する検討

森香奈子1, 渡邉賢三1, 黒岡浩平2, 松村拓輝2 (1.鹿島建設 2.中国高圧コンクリート工業)

キーワード:炭酸化、CO₂固定量、造粒、石炭灰、CCU材料、粒度分布、圧縮強度

石炭灰,高炉セメントおよび水を混合し,転動造粒法により製造した5mm以下の石炭灰造粒物について,CO₂を吸収・固定させた場合の諸物性の変化を評価し,造粒物のコンクリート用細骨材への適用性について検討した。その結果,石炭灰造粒物は炭酸化によりCO₂固定量が増加し,粒度分布が変化することがわかった。粒度調整後に表乾状態とした石炭灰造粒物を用いて,細骨材の一部を造粒物で置換したコンクリートを練り混ぜたところ,混和剤量の調整によって所要のフレッシュ性状が得られた。コンクリートの圧縮強度は砕砂に比べて低下するものの,コンクリート用細骨材として使用できることを確認した。