コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 混和材料

混和材料3

2024年6月26日(水) 15:20 〜 17:20 第4会場 (第3・4会議室)

座長:小澤満津雄(土木),菅俣 匠(建築)

[1029] 低温環境における仕上げ時間短縮を目的とした凝結促進用混和材を用いたコンクリートの物性

相澤一裕1, 寺田千穂1, 樋口隆行1, 浦野真次2 (1.デンカ 2.清水建設)

キーワード:低温、凝結、促進、仕上げ、短縮、エトリンガイト、膨張材

10℃環境下で,強度クラス,減水剤(材),配合の異なるコンクリートに,仕上げ時間短縮を目的とした凝結促進用混和材を添加して,添加前後の物性や水和反応解析を実施した。凝結促進用混和材は,添加後60分間は無添加と同程度のワーカビリティを保持しつつ,ブリーディングを無添加の約半分以下,凝結の始発時間を無添加に対して1~2時間ほど短縮できる。凝結時点の水和反応解析から,エトリンガイトやC-S-Hの生成量が増加している事が示唆された。材齢1日から28日の圧縮強度は,無添加と同等であり,膨張コンクリートでは凝結促進用混和材を添加しても,添加前と同程度の膨張率が得られる事を確認した。