[1061] 高炉スラグ細骨材の保管環境条件が硬化コンクリートの諸性状に与える影響
キーワード:高炉スラグ細骨材、潜在水硬性、積算温度、固結化、強度増加、収縮低減
高炉スラグ細骨材(以下,BFS)を用いたコンクリートは強度増加・中性化抑制・収縮低減効果があるが,BFSの保管の長期化により,これらの効果が損なわれることが懸念される。本研究は,保管温度・積算温度(保管温度と保管日数の積)を変え,BFSの固結がコンクリートの諸性状に及ぼす影響について検討した。BFSは積算温度が進むと固結の進行が確認でき,コンクリートへの影響も確認をした。ある一定の保管条件の範囲内ではコンクリートの性能が向上したが,長期間の保管となるとBFSの固結が進行しコンクリート性能が損なわれる可能性を確認した。