[1064] 焼成した電気炉酸化スラグ粗骨材を用いたコンクリートの加熱時間が力学的特性に及ぼす影響
キーワード:コンクリート、電気炉酸化スラグ、圧縮強度、静弾性係数、高温加熱、焼成、X線回折
電気炉酸化スラグ粗骨材(以下,EFGとする)を用いたコンクリートは,EFGを予め1000℃で8時間焼成すると,供試体を500℃で24時間加熱した際のひび割れを抑制できる。供試体の加熱時間を24時間以下とした場合,必要となるEFGの焼成時間を短くすることが可能であり,焼成したEFGをより安価に製造できると考える。本研究では,焼成時間の異なるEFGを用いたコンクリートを異なる加熱時間で加熱し,圧縮強度と静弾性係数を測定した。未焼成のEFGを用いた供試体は加熱時間0時間まで,1000℃で1時間焼成したEFGを用いた供試体は加熱時間16時間まで,供試体の圧縮強度の低下は見られないと明らかにした。