[1074] Analysis of causes for tendency of reduction in cracking probability in quality attainment system of Yamaguchi prefecture by conducting investigation of quality of structural concrete
Keywords:温度応力解析、ひび割れ発生確率曲線、品質確保、目視評価、テストハンマー強度
山口県にて2007年以降に建設された橋台についてひび割れ発生確率曲線を作成したところ,既往の研究で入念な施工が行われた際の引張強度と引張応力の変動係数とされる15%よりも大きい19%となった。2009年以前の構造物群と2010年以降の構造物群の2本の曲線を作成すると変動係数はそれぞれ15%,12.5%となり,2010年以降の構造物群では,ひび割れ発生確率の低減傾向が見られた。施工状況把握チェックシートの集計結果の分析から2010年以降に施工の基本事項の遵守が浸透した可能性を指摘し表層品質の調査結果から,構造物中の強度と目視評価の結果が向上し,品質のばらつきが減少したことが確認された。