コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 水分浸透・中性化

水分浸透・中性化1

2024年6月27日(木) 10:50 〜 12:15 第5会場 (多目的ルームA)

座長:三岩敬孝(土木),エルドン・オチル(建築)

[1096] セメントペーストの炭酸化進行における水和物および炭酸塩鉱物の生成に及ぼす温度の影響に関する基礎的研究

野中栄太郎1, 金城雄大1, 平良莉久1, 須田裕哉1 (1.琉球大学)

キーワード:炭酸化、温湿度、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、C-S-H

コンクリートは炭酸化によりCO₂を吸収・固定する能力を有しており,CO₂固定化メカニズムに及ぼす各種影響を明らかにすることはカーボンニュートラルを実現する上で重要である。本研究では,環境条件として炭酸化時の温度・湿度の影響に着目し,CO₂固定量,セメント水和物の炭酸化進行,炭酸塩鉱物の生成状況を調査した。その結果,温度変化によりセメントペーストの含水量は変化するものの,セメント水和物の炭酸化進行は湿度によって概ね整理できるが,温度による溶解度の変化が影響する可能性が示唆された。また,生成される炭酸塩鉱物は温度と湿度の両者の影響を受けることが明らかとなった。