[1100] Effect on carbonation of mobile water before and during carbonation
Keywords:炭酸化、炭酸化速度、1H-NMR、横緩和時間、C-S-H、自由水、拡散
本実験は,60,85%RH環境下で処女乾燥及び再吸湿させた自由水量の異なる4種のセメント硬化体を促進炭酸化させ,その炭酸化進行をXRD及びTG/DTAにより分析した。また,1H-NMRにより炭酸化に伴って変化する含水量と自由水分布を測定した。自由水量だけではなく, C-S-H空隙水の横緩和時間の大きい分布の存在によっても,水酸化カルシウム,C-S-H及びセメント硬化体の炭酸化反応が変化した。また,60%RHで処女乾燥及び再吸湿させた試験体について,曝露前の自由水量及び反応速度は異なっていたが,炭酸化が進んでいくと自由水量と炭酸化度が同じ値となって反応が停滞した。