[1104] Neutralization Survey on Railway Concrete Viaducts and Prediction of Neutralization and Steel Corrosion by Numerical Analysis
Keywords:新幹線大規模改修、東北新幹線、上越新幹線、中性化、鋼材腐食、熱力学連成解析
本研究では,鉄道コンクリート高架橋の剝落対策箇所を合理的に選定することを目的に,建設後約40年経った計213橋の中性化深さを調査した。中性化深さと水セメント比の関係を立地・部位ごとに分析した結果,有意な相関関係が見られず,中性化深さは√t則より大きい結果となった。一方,配合や現地の気象条件も考慮したマルチフィジックス解析では,調査結果の傾向を概ね再現できた。また,解析上,鋼材腐食の進行が気象条件で大きく異なることが示唆された。実構造物の中性化深さや鋼材腐食の進行は,単一の指標だけでは的確に予測できず,実際の材料・配合・気象条件とそれらの相互作用を総合的に考慮する必要がある。