[1113] Non-destructive and semi-destructive chloride investigations of existing concrete deck bridge affected by chloride attack
Keywords:塩害、非破壊・微破壊試験、塩化物イオン濃度、近赤外分光法、蛍光X線分析法
塩害を受けた既設コンクリート床版橋を対象として,非破壊・微破壊塩分量調査を実施した。近赤外分光法によって主桁下面のコンクリート表面の付着塩化物イオン濃度の面的な分布を可視化した。この分布から塩化物イオン供給量が多いと推定された箇所では,塩化物イオン供給経路の違い等によるばらつきが認められたが,蛍光X線分析法によるコンクリート内部の塩化物イオン濃度の測定値が大きくなる傾向にあった。非破壊・微破壊試験の活用によって,塩化物イオン供給量の多い箇所の選定やコンクリート内部の塩化物イオン濃度の測定を実施できる可能性があることを確認した。