コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » アルカリシリカ反応・DEF

アルカリシリカ反応・DEF

2024年6月26日(水) 15:20 〜 17:20 第5会場 (多目的ルームA)

座長:黒田保(土木),松田拓(建築)

[1121] ASR損傷を受けたコンクリートのひずみ速度効果に関する一考察

山本大介1, 玉井宏樹2, 別府万寿博3 (1.大分工業高等専門学校 2.九州大学 3.防衛大学校)

キーワード:アルカリシリカ反応、ひずみ速度効果、載荷速度、圧縮強度、弾性係数、急速載荷試験

ASR損傷が生じたコンクリートについて,動的力学特性についての知見の蓄積は極めて少ない。一方でASR損傷した構造物の地震などによる自然災害の防災対策は急務である。そこで,本研究では3種類のASR膨張量の異なる円柱コンクリート試験体を用いて静的および急速載荷試験を行い,ASR内部ひび割れ損傷が静的および動的力学特性に与える影響について基礎的検討を行った。急速載荷試験の結果,健全時の圧縮強度や弾性係数のひずみ速度効果に比べ,ASR損傷時はその効果が鈍化すること,また,圧縮強度より静弾性係数の動的倍率の増加が著しいことが確認された。