[1125] Evaluation of chemical composition and structure change associated with Cs adsorption of synthesized C-A-S-H
Keywords:カルシウムアルミノシリケート水和物、C-A-S-H、セシウム、DTG、NMR、吸着
本研究では,コンクリートの放射性物質による汚染量を予測することを目的に,セメントペーストの主要な水和物であるカルシウムアルミノシリケート水和物(C-A-S-H)のセシウム(Cs)吸着機構を調査した。Ca/Si比が1.4のC-A-S-Hを合成し,Cs吸着前後の試料に対して,組成及び構造の変化を評価した。Cs吸着前後で鉱物組成は大きく変化しなかったが,Cs吸着後は加温時に生じる鉱物相の変化が高温側にシフトすることが確認できた。また,Cs吸着後もtobermorite構造が保たれており,CsはAlのブリッジングサイトの電荷補償に含まれることが分かった。