コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 腐食・防食

腐食・防食1

2024年6月28日(金) 09:00 〜 10:30 第5会場 (多目的ルームA)

座長:皆川浩(土木),酒井正樹(建築)

[1130] 種々の現場測定から見出された非破壊分極抵抗法の注意点と課題

金光俊徳1, 染谷望2, 渡邉晋也3, 左藤眞市4 (1.電力中央研究所 2.ナカボーテック 3.日本建設機械施工協会 4.大阪産業技術研究所)

キーワード:交流インピーダンス法、非破壊試験、現場適用性、乾燥、鉄筋コンクリート

本稿では,大型鉄筋コンクリート試験体および実構造物に対して実施した種々の現場調査において,非破壊分極抵抗法を適用した際に明らかになった注意点と課題を報告する。注意点として,低周波数域で抵抗値が低下する場合には再測定が必要であること,発電機や商用電源では20-100 Hz領域でノイズが大きいことがわかった。課題として,測定面から見て反対側のみの腐食は検知できないこと,乾燥したコンクリートでは分極抵抗の算出が困難な場合があることがわかった。これらの知見により,測定の可否判断や装置周りの見直しおよび再測定の判断といった対応が可能となる。