[1132] Evaluation of steel corrosion based on electrochemical measurements and dismantling investigations on large specimens under the limited salt damage
Keywords:鋼材腐食、実大模擬試験体、電気化学計測、解体調査、塩化物イオン、水
著者らは「JCI-TC222Aコンクリート中の鉄筋腐食の統一的な取扱いに関する研究委員会」の活動の一環として,鉄筋コンクリート製の実大模擬試験体の腐食調査の結果を取りまとめた。塩水散布の範囲外に自然電位の卑な領域があり,解体調査の結果,コンクリートの暴露面に対して反対側の鋼材面(底面側)の腐食が顕著であり,鋼材の腐食によってpHが低下していた。また,鋼材と接触していたコンクリートから,腐食生成物の前段階とされているGreen Rustを確認しており,かぶりが確保された雨掛かりを受けるコンクリート中の鋼材は,外部環境からの酸素供給が制限されていると考えられる。