Corrosion & Corrosion preventionⅡ

[1135] Consideration on the Effect of Dry-Wet Cycles on Reinforcement Corrosion in Concrete Based on Corrosion Survey in RC Structures Subjected to Water Exposure

MAKOTO MURANAKA¹, NOZOMU SOMEYA², TOSHINORI KANEMITSU³, SHINYA WATANABE⁴ (1.中日本高速道路 2.ナカボーテック 3.電力中央研究所 4.日本建設機械施工協会)

Keywords:腐食、乾湿繰返し、含水状態、かぶり、塩化物イオン、電気化学的手法

著者らは「JCI-TC222Aコンクリート中の鉄筋腐食の統一的な取扱いに関する研究委員会」の活動の一環として，水掛かりを受けるRC構造物に対して電気化学的手法による鉄筋腐食測定および含水率測定を実施した。その結果，水掛かりがある環境におけるコンクリート中の乾湿繰返しは，環境条件とかぶりの影響を大きく受けることが示唆された。環境条件とかぶりの違いによって，コンクリート中の鉄筋位置近傍で生じる乾湿繰返しの過程や頻度が異なり，鉄筋の腐食速度に影響を及ぼす可能性があることがわかった。また，コンクリート中の鉄筋腐食に対しては，環境条件よりもかぶりの影響の方が大きい可能性が示唆された。