[1180] 残コン・戻りコン由来の再生骨材を対象に二酸化炭素を固定したコンクリートの基本的性質
キーワード:残コン、戻りコン、再生骨材、二酸化炭素、カーボンニュートラル
セメント・コンクリート分野でのカーボンニュートラルの一助として,残コン・戻りコンから製造した再生骨材にCO₂を固定させた炭酸化再生骨材を用いて各種試験を実施した。CO₂濃度20%の環境に1週間暴露すると,粗骨材1tあたり54.2kg,細骨材1tあたり41.6kgのCO₂を固定化させることが可能であるとわかった。また,CO₂を固定することで密度と吸水率がわずかに改善した。炭酸化前と炭酸化後の再生骨材を用いたコンクリートの比較では,炭酸化後の骨材を用いた場合,圧縮強度は1割程度増加し,乾燥収縮ひずみは低減した。一方,自己収縮ひずみは増加し,乾燥による質量減少が多い結果であった。