コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)1

2024年6月26日(水) 15:20 〜 17:20 第2会場 (小展示室B)

座長:松元淳一(土木),中山英明(建築)

[1219] 吹付けロックウールのCO₂固定量の実態調査とCO₂固定性能評価

杉野雄亮1, 乙茂内郁美1, 谷辺徹2, 新大軌3 (1.太平洋マテリアル 2.ロックウール工業会 3.島根大学)

キーワード:吹付けロックウール、CO2固定、炭酸化、中性化深さ、カーボンニュートラル、Sprayed Rock Wool、Carbon Dioxide Capture、Carbonation、Carbonation Depth、Carbon Neutrality

吹付けロックウールのCO₂固定量の実態を把握するために供用中の建物からサンプルを採取し,CO₂固定量の実態を調査した。また,ラボ試験にて吹付けロックウールの材齢1年までの基本的なCO₂固定性能を評価した。CO₂固定量は,吹付けロックウール(RW+C)1tあたりに固定されたCO₂固定量として求めた。その結果,供用期間4~44年の吹付けロックウールのCO₂固定量は平均して124kg-CO₂/t-(RW+C)であり,供用中に多くのCO₂を固定していた。ラボ試験では乾燥が進んだ後も炭酸化反応が継続しており,特別な条件やエネルギーを必要とせず,大気中から効率的にCO₂を吸収固定(DAC)可能な建設材料であると考えられる。