[1220] CO₂固定再生微粉の処理条件が材料特性およびモルタルの性質に及ぼす影響
キーワード:再生微粉、CO₂固定、炭酸化、湿式、スラリー濃度、圧縮強さ
本研究では,再生微粉を湿式処理で炭酸化した際に,処理条件のひとつであるスラリー濃度がCO₂固定量,真密度などの材料の特性と,モルタル練り込み時の性質に与える影響を検討した。その結果,炭酸化した再生微粉は未処理の再生微粉と比較して,CO₂固定量,真密度,7日圧縮強度が向上し,粒径3~20 µmの頻度が増加したが,スラリー濃度による差は確認されなかった。28日圧縮強度については,炭酸化した再生微粉と未処理の再生微粉の差は確認されなかった。一方で反応寄与率(CO₂固定量/CO₂供給量)はスラリー濃度をある一定値まで高めた場合は向上したが,一定以上では低下した。