コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)3

2024年6月27日(木) 10:50 〜 12:15 第2会場 (小展示室B)

座長:金子樹(土木),栗原遼大(建築)

[1230] CO₂を注入した水酸化カルシウム溶液を練混ぜ水として用いたコンクリートの基礎的性質

新杉匡史1, 桜井邦昭1, 西澤彩1, 河合研至2 (1.大林組 2.広島大学)

キーワード:水酸化カルシウム、CO2固定、練混ぜ水、強度特性、耐久性

あらかじめ水酸化カルシウムを添加した溶液にCO₂を注入し,溶液中に炭酸カルシウムを生成させたものを 練混ぜ水として 用いた コンクリー トの 各種の品質を調べた 。 その結果,練混ぜ水に上水道水を用いた場合と比べて,圧縮強度は増加するが曲げおよび割裂引張強度は同等であること,長さ変化率や中性化,塩分浸透および凍結融解に対する抵抗性も同等ないしはそれ以上であることを確認した。また,CO₂を注入した水酸化カルシウム溶液を練混ぜ水に用いることで,上水道水を用いた場合に比べて,コンクリート製造時のCO₂排出量を約14kg/m³削減できると試算された。