コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)4

2024年6月27日(木) 13:15 〜 15:00 第2会場 (小展示室B)

座長:伊藤正憲(土木),鹿毛忠継(建築)

[1240] セメントペースト微粉末の短時間強制炭酸化に及ぼす温湿度の影響

吉田夏樹1, 高塚稜1, 新大軌1, 池尾陽作2 (1.島根大学 2.竹中工務店)

キーワード:再生微粉、強制炭酸化、半乾式炭酸化、温湿度、カルサイト、バテライト、アラゴナイト

強制炭酸化した再生微粉を,コンクリートへ再利用する方法が検討されている。本研究では,12時間以内の半乾式炭酸化で生成するCaCO3の種類やCO2固定量に及ぼす温湿度の影響を検討した。効率的な半乾式炭酸化には高湿度条件(約80~90%RH)は不可欠である。本実験の条件では,温度を20℃から80℃へ上昇させても,炭酸化6時間までのCO2固定量は同等であった。一方で,生成するCaCO3の多形は温度で異なり,温度が上昇するとアラゴナイトやバテライトの含有率が増加し,80℃では,特にアラゴナイトが増加した。すべての試料でACCが生成しており,炭酸化が進行した試料では非晶質シリカが検出された。