[1249] 炭酸カリウム溶液によるコンクリート由来の再生材料へのCO₂固定化に関する検討
キーワード:炭酸カリウム、再生骨材、スラッジ、水中炭酸化、CO2固定
本研究では,K₂CO₃溶液により液相を高アルカリに保持したままCO₃²¯を直接セメント系材料に供給する炭酸化手法について検討し,CO₂固定量や水和生成物の変化について評価した。その結果,スラッジ砂で最大166kg/t,再生細骨材で77kg/tのCO₂固定量が得られた。また,Ca(OH)₂を含有しない再生細骨材においても炭酸塩の生成が確認されたことから,C-S-Hとの炭酸化反応が生じていることが示唆された。さらに,スラッジ砂におけるXRD,FTIRの結果から,K₂CO₃濃度が低い場合には非晶質炭酸カルシウムもしくは塩基性炭酸カルシウムが生成し,K₂CO₃濃度が高くなると,それらに加えてBuetschliiteが生成することが確認された。