[1250] 炭酸化スラリーを用いたコンクリートの基本性能とCO₂の削減効果に関する検討
キーワード:セメントスラリー、炭酸化スラリー、材料分離抵抗性、CO2の固定、CO2の削減
本研究では,CO₂ を固定化したセメントスラリー(炭酸化スラリー)を混合したコンクリートの強度発現性および材料分離抑制の効果について検討した。その結果,炭酸化スラリー中の固形物の混合量がセメントの内割10~20wt%程度では無混合のコンクリートと同程度の強度発現性を示した。締固めを必要とする高流動コンクリートを対象に炭酸化スラリーを混合することで,加振時の材料分離抵抗性が向上した。さらに炭酸化スラリーの物質収支から使用材料をベースとしたコンクリートの構成を算定し,一般的なコンクリートに対する炭酸化スラリーを混合したコンクリートのCO₂削減効果を試算した。