[1252] アルミ繊維を用いて透過性を高めたコンクリートへの炭酸カリウム水溶液透過によるCO₂固定化についての検討
キーワード:炭酸カリウム、低炭素型セメント、アルミ繊維、炭酸化養生、CO2固定
アルミ繊維,アルミ箔を用いて透気・透水性を向上させたコンクリートに炭酸カリウム水溶液を透過させることによるCO₂固定化について検討を行った。その結果,CO₂固定量は炭酸カリウムの透過量の増加とともに増加する傾向が見られ,最大約70kg/m³と多量のCO₂を固定化できることを確認した。これは,炭酸カリウムにより水溶液のpHが高く維持されたことでCO₃²-濃度が高くなり,Ca₂+との炭酸化反応が効率的に進行したものと推察される。また,炭酸カリウム透過前のCa(OH)₂量が少ないにもかかわらずCO₂固定量が高いことから,高炉スラグやC-S-H中のCa等と反応して固定化されている可能性も高いと推察される。