コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)7

2024年6月28日(金) 13:15 〜 15:00 第2会場 (小展示室B)

座長:岩下健太郎(土木),椛山健二(建築)

[1258] 天然繊維を用いたコンクリートの透気性向上とCO₂固定効果

坂本守1, 岩渕崇宏1, 湊太郎2, 岡村宏一2 (1.安藤・間 2.青木あすなろ建設)

キーワード:サイザル繊維、圧縮強度、CO₂固定量、促進中性化試験、表層透気係数

コンクリートのカーボンニュートラル化が強く求められる中,コンクリート部材を炭酸化するためにはコンクリート内部までCO₂を浸透させる必要がある。そこで天然繊維のうちサイザル麻繊維に着目し,添加時の配合選定と共に,諸物性の把握とともに促進中性化試験によるCO₂固定効果との関係を評価した。その結果,繊維の添加によって圧縮強度は若干低下し乾燥収縮も増加するが,繊維添加率の増加と共に透気係数が増加することでCO₂固定量も増加することが確認できたことにより,コンクリート部材内部へのCO₂固定対策の一助となる可能性が示唆された。