コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)7

2024年6月28日(金) 13:15 〜 15:00 第2会場 (小展示室B)

座長:岩下健太郎(土木),椛山健二(建築)

[1259] ブルーインフラの構築に向けた低炭素型コンクリート藻場ブロックの適用

鈴木南都1, 西脇智哉1, 北辻政文2 (1.東北大学 2.宮城大学)

キーワード:ブルーインフラ、磯やけ、コンクリート藻場ブロック、低炭素、産業副産物

国土交通省が主導するブルーインフラ構築の試験適用として,ジオポリマーコンクリートおよびセメント使用量を極力抑えた低炭素型セメントコンクリートを用いて藻場ブロックを作製し,山形県酒田市酒田港の海中に設置した。また,フレッシュ性状や圧縮強度などの試験やCO₂排出量の試算を行った。藻場ブロックを普通ポルトランドセメントのみを用いたコンクリートで作製した場合,カーボンニュートラルの達成に約14年が必要だが,ここで用いた低炭素コンクリートブロックの場合には,約2~3年で達成可能であると試算された。すなわち,ブルーカーボン生態系の保全・再生・創出に大きく貢献できることが期待される。