コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(鋼材腐食)/非破壊検査・診断(物性・耐久性)

非破壊検査・診断(鋼材腐食)/非破壊検査・診断(物性・耐久性)1

2024年6月26日(水) 10:00 〜 12:00 第6会場 (多目的ルームB)

座長:橋本永手(土木),緒方英彦(建築)

[1273] 2D加振レーダスキャン計測による健全RC供試体の鉄筋振動変位の分散評価と腐食閾値の検討

三輪空司1, 中澤有理1, 小澤満津雄1, 津野和宏2 (1.群馬大学 2.国士舘大学)

キーワード:電磁波レーダ法、振動変位、3Dイメージング、鉄筋加振、鉄筋腐食

近年,RC構造物の定量的な非破壊的な劣化診断技術が求められている。これまで,交流を印可した励磁コイルによる鉄筋振動をドップラレーダによりスキャンし,鉄筋の振動変位の空間分布を評価可能な加振レーダ計測システムを開発し,腐食程度との相関を検討してきた。本論文では様々な鉄筋かぶりと鉄筋径において健全RC供試体の鉄筋振動変位分布の分散を評価することで,鉄筋腐食の判定が可能な振動変位の閾値を評価した。その評価値を用い,150日の塩水散布暴露試験後のRC供試体に対し腐食判定を行った結果,8箇所の腐食位置のうち微小な腐食を含む6箇所において実際の腐食位置と合致する腐食判定結果となった。