コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(物性・耐久性)

非破壊検査・診断(物性・耐久性)3

2024年6月26日(水) 15:20 〜 17:20 第6会場 (多目的ルームB)

座長:林大介(土木),湯浅昇(建築)

[1290] 促進劣化によるコンクリート中の微生物量の変化

日本睦実1, 佐藤賢之介2, ジュリアマレスカ3, 寺本篤史1 (1.広島大学 2.山梨大学 3.デラウエア大学)

キーワード:コンクリート、中性化、塩害、硫酸塩劣化、微生物

コンクリートをはじめとした建築材料に生息している微生物は,材料の経年変化や劣化に伴いその群集構造に変化が生じるのか検討を行った。同様に作製したコンクリート試験体に促進中性化試験,塩水浸せき,硫酸塩浸せきを施し,劣化が進んだコンクリート試験体と劣化させていない試験体それぞれからDNA抽出,DNA濃度を測定することで比較した。その結果,促進劣化させたコンクリート試験体のDNA濃度は,促進劣化させていない試験体のDNA濃度の2/3~1/10と低くなっており,本実験における促進劣化環境のコンクリート中では元来コンクリート内部にいた微生物が増殖できないことが確認された。