コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(物性・耐久性)

非破壊検査・診断(物性・耐久性)3

2024年6月26日(水) 15:20 〜 17:20 第6会場 (多目的ルームB)

座長:林大介(土木),湯浅昇(建築)

[1295] コンクリート表面からの深さがドリル削孔速度と物質移動抵抗性に及ぼす影響

佐藤翔1, 藤森繁2, 犬飼利嗣1, 井向日向1 (1.岐阜工業高等専門学校 2.大同大学)

キーワード:小径ドリル型削孔試験、削孔速度、吸水性、吸水速度、透気性、空気流入量

筆者らはこれまでに,ドリル削孔速度と各種透気試験法による透気性指標との関係について検討し,ドリル削孔速度により透気性を評価できることを示した。鉄筋コンクリート部材の健全性はかぶり厚まで評価できることが望ましいが,現状の削孔深さ10mmでは極表層部のみを評価するに留まることが危惧される。そこで本報では,コンクリート表面からの深さがドリル削孔速度と吸水性,透気性に及ぼす影響について検討した。実験結果より,表層10mmの削孔で得られる削孔速度により,表面から30mmまでの吸水性を評価できることを示した。また,測定面が乾燥した状態であれば,透気性についても評価できることを再確認した。