[1311] The Impact of Chemical Changes in Cement Hydration Over Time After a Fire on the Fire-damage Investigation Method for Concrete Using Phenolphthalein Solution
Keywords:コンクリート、火害調査、フェノールフタレイン、受熱温度、セメント水和物、熱分解
本研究では,火災後の経過期間に伴うセメントの化学的変化が水を含むフェノールフタレイン溶液(有水PP溶液)によるコンクリートの火害調査手法(約600℃以上の受熱判断)に及ぼす影響を検討した。高温加熱したセメントペースト硬化体を大気中に暴露し,火災後の再水和および炭酸化反応速度について把握した。その結果,少なくとも火災発生から91日までは熱分解により生成したCaOは完全には炭酸化せず,有水PP溶液により中性化領域が熱分解した約600℃以上の受熱領域を判断できる可能性があることが分かった。