コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断(損傷・欠陥)

非破壊検査・診断(損傷・欠陥)3

2024年6月28日(金) 10:50 〜 12:15 第6会場 (多目的ルームB)

座長:加藤佳孝(土木),濱崎仁(建築)

[1311] 火災後の経過期間に伴うセメント水和物の化学的変化がフェノールフタレイン溶液によるコンクリートの火害調査手法に及ぼす影響

木野瀬透1, 吉田夏樹2, 新大軌2, 今本啓一3 (1.日本建築総合試験所 2.島根大学 3.東京理科大学)

キーワード:コンクリート、火害調査、フェノールフタレイン、受熱温度、セメント水和物、熱分解

本研究では,火災後の経過期間に伴うセメントの化学的変化が水を含むフェノールフタレイン溶液(有水PP溶液)によるコンクリートの火害調査手法(約600℃以上の受熱判断)に及ぼす影響を検討した。高温加熱したセメントペースト硬化体を大気中に暴露し,火災後の再水和および炭酸化反応速度について把握した。その結果,少なくとも火災発生から91日までは熱分解により生成したCaOは完全には炭酸化せず,有水PP溶液により中性化領域が熱分解した約600℃以上の受熱領域を判断できる可能性があることが分かった。