[1346] Corrosion Prevention Effect and Duration of Reinforced Concrete Using Gel Composed Inhibitor against Chloride Attack
Keywords:塩害、防錆剤、防錆剤混入ゲル、拡散方程式
コンクリート構造物の塩害劣化に対する予防保全対策として,防錆剤混入ゲルをコンクリート表面に塗布し,防錆成分を浸透させて鉄筋腐食を抑制する方法を提案している。その効果について,塩害劣化を模擬したRC供試体による鉄筋腐食試験で検証し,数値解析でその持続期間について検討した。その結果,防錆剤混入ゲルを塗布した供試体は,防錆成分が早期に多量に浸透し,試験開始から24か月後においても鉄筋腐食を抑制することを確認した。また,数値解析による検討では,ゲルの塗布量が1.0kg/m²でコンクリート中の塩化物イオン量が3.0kg/m³の場合,塗布から30年程度まで鉄筋の腐食抑制効果が持続すると推測された。