コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 新材料・新工法(材料)

新材料・新工法(材料)1

2024年6月27日(木) 09:00 〜 10:30 第1会場 (小展示室A)

座長:梅本宗宏(土木),唐沢智之(建築)

[1348] 材料・配合条件からモルタルのCO₂固定能力を推定する方法に関する一検討

向俊成1, 関健吾1, 取違剛1 (1.鹿島建設)

キーワード:環境配慮型コンクリート、炭酸化コンクリート、CO₂固定量、CaO反応率

強制的に炭酸化したコンクリートのCO₂固定量を推定する方法として,原料中に含まれる総CaO量に,CO₂とCaOとの反応率を乗じる方法を提案し,配合および炭酸化の条件がCaOの反応率に与える影響について検討を行った。実験の結果,炭酸化養生開始時の材齢が遅く,水粉体比が大きく,粉体中の高炉スラグ微粉末の置換率が小さいときにCaOの反応率が大きくなることが明らかとなった。さらに,重回帰分析によりCaO反応率の推定式を作成した結果,±10%程度の精度でCaO反応率に基づいてCO₂固定量の推定が可能であることが確認された。