[2026] A Study on a Simplified Damage Estimation Method Based on Geometry and Propagation Mechanism of Cracks in Reinforced Concrete Wall Members
Keywords:ひび割れ、壁部材、損傷量評価、crack、wall member、damage evaluation
地震による建物の損傷補修費用の積算を目的として,ひび割れ幅とひび割れ長さの組み合わせ量を表す「ひび割れ幅分布特性」についての研究が進められている。特に,設計時に修復性能評価の一環として補修費用を評価する際には,通常の構造解析にも適用可能な損傷量推定モデルの一部としての「ひび割れ幅分布特性」を把握することが重要である。本研究では,鉄筋コンクリート壁部材のひび割れ幅分布特性を定める変数である対数標準偏差と平均ひび割れ幅をひび割れの幾何学的性状および進展機構に基づいて推定することで簡易的な損傷量推定手法を提案するとともに,その手法の精度を検証した。