[2038] STRENGTH OF DETERIORATION AND REPAIR SINGLY REINFORCED CONCRETE ARCH STRUCTURES UNDER NON-UNIFORM LOADING
Keywords:単配筋RCアーチ構造、偏載荷重、電食試験、内圧充填接合補強工法、ファイバー要素
偏載荷重を受けるRCアーチ構造物を対象に,劣化または補修を施した際の構造性能への影響に関する基礎的な分析を行った。また併せて,静的載荷実験の再現解析を行い,健全な試験体に対する評価精度の確認ならびに鉄筋腐食により劣化させた試験体の評価方法の検討を行った。その結果,RCアーチ構造物の最大耐力は,ひび割れの有無にはよらず,健全な試験体よりも補修を施した試験体では1割程度大きく,健全な試験体よりも劣化を施した試験体では2割程度小さい値となることがあることを示した。また,ファイバー要素により構成した数値解析モデルにより,健全な試験体の実験結果を精度良く評価できることを示した。